教師による犯罪 教育現場から鬼畜教師を放逐する

教員などによる不祥事、事件を検証考察しています。

学校はだれのもの?

   もう,ずいぶん45年以上昔の話なので詳しい事情は確認できませんが,北関東のある市にある何校かの小学校では,卒業記念にメタセコイアの植樹が行われました。

    当時,メタセコイアは植物の化石などといって,理科の授業であつかったりされ記念樹になることが多かったようです。実際,いまも東京近郊の私大などの校庭にも森のようになって植えられており当時こぞって学校や公園などが植樹した名残といえます。

 それから15年ほど経った頃,職員室ではおかしな話が持ち上がりました。

「○○回生が植樹したメタセコイアが学校のシンボルのクスノキより背が高くなったのでマズイな。」と言うのです。

    私は内心,はあっ?と思いましたが,「メタセコイア古生代の植生で,成長が早く巨木になるんでしたね」などと穏便に進言し,多少剪定するように働きかけました。

    しかし,その翌年度の市校長会で伐採が決まってしまったのです。同じように市内の小学校でメタセコイアが巨木になっていたところは全て根元から伐採されてしまいました。

    理由は,想定以上に巨木化して風害により倒木の恐れがある,校舎や児童にとって危険である,というものでした。

    その頃は,低木の広葉樹と比較して背の高いメタセコイアなどの樹木は強度がなく折れやすいという話もありましたが,事実ではなく現在も各地で立派に巨木化したメタセコイアを見かけますね。

   院の中庭でメタセコイアを見るたびに,切られてしまったメタセコイアを思い出します。

   その学校の元同僚から聞いた後日談ですが,私が去ってから1,2年は切り株から元気なヒコバエが生えてきたそうです。しかし用務員さんにキレイに刈り取られ,その後は埋められてしまったそうです。

   この先,時折でてきますが教員とは採用される前から,ある特異な性格傾向に偏向した学生が多いという学術調査の結果があります。

   さらに,教職に就くとご承知の通り,学校という特殊な職環境に浸ることになります。教員がもとより偏屈で特別な性格だとか主張したいわけではありません。

   ただ,木を切り倒してしまう人を私は好きになれません。前世紀であれば,世間が先生様といって擁護してくれたかもしれませんが21世紀の現在では,教師という人間との付き合い方を子どもの側から注意していく必要があります。

   メタセコアの伐採は,当時大したニュースとはならず私も学校を去っていたので,知ったのはしばらく経ってからでした。